意見を持つこと
hinaです。
先日お話した断捨離の中で小学生時代の読書ノートを見つけ、読書ノートに何を書けばいいか分からなくて悩んだことを思い出した。
当たり前だけど、小学生時代というのは学年が上がるにつれて書く内容にもわずかながら変化があります。改めて「感想」と「意見」について考えてみた。
- 「読書ノート」を読んだ私の感想
- 「意見」と「感想」の違い
- 意見を持つのは何歳頃から?
- そもそも「自分の意見」とは
- 苦手意識
- それでも自分の意見をもつことは大事だ
自分の「読書ノート」を読んだ私の感想
”筆者自身が書いた読書感想ノート”を現在読んだ感想なんて、他人からしたら知ったこっちゃないと思うので、興味のない人は読み飛ばしてほしい。
まずは1年生、文字を使って精一杯文章を書き始めたというのが伝わった。内容というよりも文章を書くということが一仕事だったのだろう。
2年生~4年生は、だんだんと自分の感想を書いているのだが、内容の広がりと深さが少ない印象だった。あらすじがたくさん書いてあり、どの作品に対しても同じような感想が書いてあるのだ。同じ人間が読んでいるから、心に引っかかる部分というのが同じなのだろう。
5年生、宿題として課せられることが減ったのかほとんど記録がなかったが、当たり障りのない内容で、なんとなく文章を書いているような印象を受けた。
6年生、小学校最後にもなると6年間で経験は蓄積され内容にも変化があった。
本を読んだ感想から、自分の経験や体験を引っ張ってきたり、結びつけて、自分の意見や意思を述べるようになってきている印象だった。内容に説得力や納得感が増えてきた。
現在の考え方や行動と相違ない部分はこの頃の経験が土台となっているからなのだろうか。
「感想」と「意見」
それぞれの言葉の意味を再確認してみる。広辞苑によると、
「感想」とは、心に浮かんだ思い、感じ、所感、所懐、感懐のこと。
「意見」とは、思う所、考え。
それぞれ少し難しいのでもう少しかみ砕くと、
「感想」とは、本を読む、人と会う、体験・経験する等、ある物事に対する心の動きや心に抱く思いのことだといえる。
「意見」とは、物事自体や物事に対する自分の心の動きを受けて、その理由を探ったり、結論や判断や評価を下した内容のことだといえる。
「意見」を持つのは何歳頃から?
個人差があるが、司法上では一般的に7~10歳頃になると意思能力があると認めらるケースが多いそうだ。
10歳頃だとすると、私の読書ノートの小学6年生(12歳頃)に変化が見られたというのは少し遅い気がする。
意見を持っていていも、伝えたり、表現できることは別問題なのかもしれない。
そもそも”自分の意見”とは
「”自分の意見”を持つ」ということは、ある物事について自分はどう思うのか、何がいいのか、何がしたいのかなどを自分でしっかり把握しているということである。
そのためには、対象となる物事についての知識や経験、想像力が必要になるのだと思う。そしてそれは、経験したり調べるだけでは駄目で、経験したり調べた後に、「そのことについて自分はどう思うのか」という問いを立てて考えていないと、形となって出てこないと思うのだ。
苦手意識
私は自分の感想や意見を言う事に対する苦手意識がある。
それは主に2つの原因がある。
1つ目は、感想や意見を表現する最適な言葉を選ぶの時間がかかってしまうからだ。
細かい感情を表現する言葉の語彙は不足しているのに、自分の発する言葉に責任を持ちたい、できる限り厳密に表現したいと思うあまり、伝えられる形にするまでに時間がかかる。
要するにこだわりが強いのだ。
2つ目は、時間がかかるのを言い訳に、日頃自分の意見を考え抜ききれていないからだ。
この傾向は自分の中で年々強くなってきているように感じる。人とのコミュニケーションでも、”自分の意見”について考えている間に会話のテーマは次に移ってしまう。
”自分の意見”を考えたり伝えたりするのは労力が要る。会話のペースに間に合わないときは、自然と無口になってしまうし、無意識のうちに周囲に合わせてしまう。
でもそんなことを続けていると、だんだん自分でも自分がどんなことに対してどのような感情を抱き、どのような考えを持つのか分からないことが増えてきてしまった。
かと言って、急いでまとめて話した内容というのは、自分の中では本当の本当のところの感情や意見と微妙にニュアンスが違うことが多くてモヤモヤとするのだ。
それでも自分の意見をもつことは大事
上にも書いたように私自身”自分の意見”を人に伝えるというのは苦手だ。
だが、自分のことを自分自身が納得して選択し決めていくため、つまり自分のために、自分の意見を思い通りに考えたり伝えることができたら自由だなと思うのだ。
だから自分のために逃げずに自分自身に自分の考えについて問いかけようと思う。
苦手な人もこれからわたしと一緒に向き合ってくれたらいいな。
長くなったけど読んでくれてありがとう。
hina